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自律神経失調症に対する和来堂の考え方

  • 和来堂 田畑
  • 21 時間前
  • 読了時間: 3分

こんにちは。和来堂はり灸治療院の田畑です。


最近気候の変化が激しいですね。朝は暖房を入れて、昼になったら冷房をいれるような日々を過ごしています。そりゃー身体の調子も悪くなるわけです。


こういう時期に多くなるのがのぼせ、めまい、不眠、イライラ、落ち込み、倦怠感などのいわゆる自律神経の乱れの相談が増えてきます。過去当院で鍼灸を受けて頂いた方から久しぶりに予約の連絡があったりしますし、新規患者さんも増える時期です。


自律神経というのはざっくり言うと意識しないでも動いている神経で、体の状態を一定に維持するために働いてくれる神経の事を指します。なので例えば「食欲がない」「便秘」「よく眠れない」などもいわゆる自律神経の関連になりますし、気持ちが沈む、やる気が起こらない、なんだか悲しい、なども直接ではないですが、間接的に自律神経の関連になります。


間違えてはいけないのは、


自律神経失調症=メンタル疾患ではない』ということです。


ですが、体調が優れない状態が続くと精神健康上はよろしくありません。朝から夜まで何かしらの不調を抱えるというのは、普段健康な状態であればなおさらストレスになります。そのような状態が続くといわゆるメンタル疾患になる可能性は大きくなります。


当院の自律神経失調症のアプローチはその症状に対して異なります。


当たり前の事なのですが、「すべての自律神経失調症に効くツボはありません。


これは効果がないというわけではなく、患者さんの数だけ症状があり、掘り下げたらその理由もそれぞれ違います。それにたいして「これをやったら良くなる!」というのは理にかなっていません。性別、年齢、病気、仕事、ストレス、性格など、人間は十人十色です。それほど違いがあるのに、これをすれば良くなるとは一概に言えないのです。


ですので身体の状態を西洋医学的な見方(病名、症状、検査結果、薬の状況など)も参考にしつつ、東洋医学的な状態把握を行います。具体的には脈、おなかの張り具合、血色、声色、手のひら、耳診断などになります。最近は鍼灸師も脈をとる人が減りましたが、ぜひ鍼灸を受けるなら脈やお腹を触って身体の声を聴いていただける先生を探してほしいと思います。


当院では自律神経失調症と診断された方にはお薬の服薬状況と各種検査結果を見させていただいています。お薬は、診察されていているドクターがどのような方針で治療をされているかを確認します。病院で目指している治療の方向性と当院での鍼灸治療の方向性が違ってしまうと、症状を緩和するのに時間がかかってしまう場合があります。


西洋医学、東洋医学含めて、どこを目的として治療をするかは非常に大切です。ですので初めから10回治療したから良い、というわけではなく、体の変化を見ることが大切です。巷にある自律神経専門とされている治療院や施術所が何をもって専門を掲げているかは僕には分かりませんが、同じことの繰り返しで治るものではなく、しっかり身体の状態と状況を理解してもらえる治療者に診て頂けると改善は早いかと思います。


まあ、しょっぱな20回の回数券とかを売るところは正直どうかと思いますが、、、(^^;)


和来堂はり灸治療院

 
 
 

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