天気痛(気象病)とは?東洋医学からみた原因とセルフケア、鍼灸でできること
- 和来堂 田畑
- 4月22日
- 読了時間: 3分
いよいよ春になり、気候はいいのですが、寒暖差と花粉、黄砂で体調不良の方がとても増えています。
季節の変わり目や雨が降る前に、頭痛・めまい・首肩こり・だるさが強くなることはありませんか?こうした「天気に左右される不調」は、一般に天気痛(気象病)と呼ばれます。
西洋医学では気圧変化と自律神経の関係が注目されますが、東洋医学では「外の環境変化(湿気・冷え・風など)に体が対応しきれない状態」として捉え、体質やバランスの乱れから整えていきます。
東洋医学でみる「天気痛」の主な考え方
1)湿(しつ)=湿気の影響(梅雨・雨の日に悪化しやすい)
東洋医学では、湿度が高い環境は「湿邪(しつじゃ)」として体に影響すると考えます。湿邪は重く停滞しやすいため、
体が重だるい
頭が重い、スッキリしない
むくみやすい
胃腸が弱りやすい(食欲不振・下痢気味)
といった症状につながりやすいです。
2)水(すい)の巡りの乱れ(むくみ・めまい・頭重)
東洋医学には「気・血・津液(水)」という考え方があります。天気痛タイプの方は、体内の「水(体液)」の巡りが滞りやすく、めまい・頭重・むくみが出やすいことがあります。
3)脾(ひ)=胃腸の弱りが土台になることも
湿邪の影響を受けやすい背景として、東洋医学では「脾(消化吸収の働き)」の弱りを重視します。脾が弱ると水分代謝が落ち、湿がたまりやすくなり、天気の影響を受けやすい体質になりやすいと考えます。
4)冷え+気血の巡り低下(首肩こり・頭痛)
雨の日は気温が下がりやすく、冷えが加わると筋肉がこわばり、血流が落ちて痛みが出やすくなります。「首肩こり→頭痛」という流れが強い方は、このタイプが混ざっていることも多いです。
今日からできるセルフケア(東洋医学的ポイント)
1)温めて巡らせる(冷え・こわばり対策)
首〜肩、足首、お腹を温めるのがおすすめです。入浴はシャワーだけで済ませず、短時間でも湯船に浸かると楽になる方が多いです。
2)湿をためない食べ方(胃腸=脾を守る)
雨の日に不調が出やすい方は、まず胃腸をいたわるのが近道です。
冷たい飲み物・甘い物・脂っこい物を控えめに
温かい汁物、消化の良い食事を意識
夜遅い食事を避ける
3)耳まわり+首のケア(めまい・頭重に)
耳を軽くつまんで回す、首の後ろをかるく温めるなど、短時間でも続けると変化が出やすいです。ただし首の後ろは温めすぎると悪化することがあるので、注意が必要です。
鍼灸でできること(体質+症状の両面から)
鍼灸では、つらい症状(頭痛・首肩こり等)へのアプローチに加えて、東洋医学的に
湿をさばく(水分代謝を助ける)
胃腸(脾)の働きを整える
冷えや巡り(気血)を改善する
自律神経の乱れに関わる緊張をゆるめる
といった方向から、天気に振り回されにくい体づくりを目指します。もちろん頭痛などの症状がある場合は真っ先に痛みの改善を目指します。
「雨の日がつらい」「季節の変わり目に崩れやすい」「頭痛薬が増えてきた」など、気になる方はご相談ください。体質(湿がたまりやすい/冷えやすい/胃腸が弱い等)を見立てて、解決に向けた鍼灸治療と無理のないケアをご提案します。
和来堂はり灸治療院 田畑

コメント